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マズローの欲求5段階説
皆様ごきげんよう。
組織に属する者の大半は“承認欲求”を胸に抱えて生きているなぁという印象ですが、風俗業界でも同様に、それを胸に抱える女性が多いということを、業界の人間から度々聞いたものです。
わたくしは“自分は自分”という楽観的な性格の持ち主であるため、比較的この“承認欲求”からは解放されているタイプですが、この承認欲求とは一体なんでしょうか。
皆様は欲求5段解説をご存じでしょうか。
エイブラハム・マズローの欲求5段階説は、人間の欲求を階層的に整理した理論です。以下がその要点ですが、これは悲しいかな人間はこの要点をひとつひとつ、クリアしていかねば次の段階に進めない、というものであり、読めばなるほどの論理です。
1. 生理的欲求: 食事、水分、睡眠など、基本的な身体的欲求。
2. 安全欲求: 物理的な安全、職、住まい、健康など、安心感への欲求。
3. 社会的所属欲求: 友情、愛情、所属感など、社会的なつながりへの欲求。
4. 尊重欲求(承認欲求): 自尊心、他者からの尊重、成功への欲求。
5. 自己実現欲求: 創造性、個人的成長、自己満足感など、最高次元の欲求。
さて、承認欲求について深く考えると、独特な矛盾が浮かび上がります。承認されたいという欲求がある一方で、自分を承認してくれる人よりも自分が下の立場であることを同時に認めるということ。認めてもらっているようで、自分が下であることを認めて、その人を認めている。なんとも矛盾しているような、これは不思議に思えるかもしれませんが、その理由を考えるといくつかの要因に関連しているのではと思えます。
一つ目の要因は、謙虚さと自己評価の関係です。承認欲求を持つ人々は、他者からの評価を高く尊重し、謙虚さを持つことがあります。自己評価が過度に高い場合、他者からの承認を必要としなくなり、成長や学びの機会を逃す可能性があるため、自己評価を適切に保つために自分の限界や成長の余地を認めることが大切です。
二つ目の要因は、社会的比較です。承認欲求を持つ人は、他の人々と比較して自分を位置づけることがあります。その際、自分が他の人よりも下と感じることで、より多くの努力を惹起し、成長を促すことがあります。この状況下では、一時的な矛盾が成長のためのモチベーションとなるのかもしれません。
総括すると、承認欲求は人間関係や自己評価に複雑な影響を及ぼす要因です。自己評価を保ちつつ、他者からの承認を受けることは、バランスの取れた心理的成長に貢献します。また、社会的比較を通じて、矛盾的な気持ちが成長の原動力となることもあることを理解することが重要だなぁと思った明佐海で御座いました。