こんにちは。樹里です?
先日、愛する劇団四季の『アラジン』を観てまいりました??♂??
絢爛な衣装に華やかな音楽。アグラバーの世界は、幕が上がった瞬間から目にも鮮やかでした。目まぐるしく展開してゆく舞台を眺めつつも、私の頭の片隅をしつこく占拠していたものがあります。
それは……魔法の絨毯??
あれは一体、どうやって飛んでいるのでしょう?
瞬きを堪えて目を凝らしても、ワイヤーらしきものは見えない。しかし、どう見ても床から浮いている。
観劇後は物語の余韻にひたる傍ら、脳内では【魔法の絨毯の謎】についてぐるぐると思惟を巡らせておりました。笑
好奇心とはなかなかイケズなものです?
けれどもうひとつ心に残ったものが、アラジンのついた「嘘」でした。
ひとつ嘘をつく。すると、そこから生じた小さな綻びを隠すために、また新しい嘘が必要になる。さらにその嘘の辻褄を合わせる為にもうひとつ。そうして幾重にも塗り重ねてゆくうちに、いつしか自分自身でさえ、何が真実だったのか分からなくなってしまう。
嘘というものの恐ろしさは、誰かを欺くこと以上に、自分自身の輪郭まで曖昧にしてしまうことなのかもしれません。或いは、自らついた嘘を心から真実だと思い込み、己自身すらも完璧に欺ける器用な人なら…首尾よく幸福を掴むこともあるのでしょうか。
けれど、アラジンはどうやらそんなに器用な男ではなかったようです。
ジャスミンの心を掴もうと懸命に背伸びをし、取り繕い、継ぎ接ぎの嘘を重ねながら、そのたびに「いつかは本当のことを言わなければ」とひとり懊悩する。
ひょっとするとジャスミンは、彼が斯様に不器用な男だったからこそ、愛したのかもしれません。誰かの気を引きたいと思えば、より素敵な自分を見せたくなるのが人情です?
「本当の自分」では少し心許なくて、つい盛ってみたくなる。その虚栄心はなんとなく分かる気がします。
けれども個人的には、見栄を張って人前で背伸びをしている自分もまた「本当の自分」の一部なのだと思っています。
背伸びをしたからこそ、見られる景色もあります。けれど、爪先立ちのままでは長く歩けません。時には踵を地面につけて、等身大の自分へ戻ることも必要なのでしょう。
結局のところ、多少不格好でも、「これが私です」と誰かに差し出せることのほうが、魔法より難しいことなのかもしれませんね??
───などと殊勝なことを考えながらも、私の脳内では現在も魔法の絨毯が飛び続けております??あれだけは、どうしても仕組みが知りたい…!笑
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樹里