
東京ドームや大きなビルが並び、
たくさんの人が行き交う「後楽園」。
今では、スポーツやエンターテインメントの街という印象を持つ方も多いかもしれません。
けれど、この街を少しだけ歴史の目で眺めてみると、
そこには江戸時代から続く、静かな時間が残っています。
後楽園を代表する場所のひとつが、
「小石川後楽園」。
江戸時代初期の
水戸徳川家の初代藩主・徳川頼房が、江戸の中屋敷の庭として造ったのが始まりです。
その後、二代藩主・徳川光圀の時代に整えられ、
現在まで大切に残されています。
そして、少し気になるのが「後楽園」という名前。
中国の古典にある言葉から名づけられたもので、
「天下の人々より先に憂い、天下の人々より後に楽しむ」という、
為政者としての心構えが込められているそうです。
今の後楽園からは、
そんな江戸の大名庭園があったことを
少し意外に感じるかもしれません。
大きな建物や駅、人の流れのすぐそばに、
何百年も前の景色が静かに残っている。
新しい東京と、昔の東京。
そのふたつが自然に隣り合っているところが、
東京の面白さなのかもしれません。
次に後楽園を訪れるときは、
東京ドームの賑わいだけではなく、
少し足を止めて、江戸の頃の景色にも思いを馳せてみたいです??
